あと片づけができる人のメリットとは?断捨離や収納術で失敗した人に読んでほしいです!

<はじめに>
「転ばぬ先の杖」とか、「備えあれば憂いなし」という昔の人の言葉がありますよね。
前もって準備をしておけば失敗のリスクから回避できるという大切な教えだと思っています。
あと片づけもこの教えと同じだと考えています。
いくら断捨離ブームで物を捨てても、収納技や収納用品を買ってきても、使った物を元に戻す習慣が身についていない以上、またすぐに家の中や部屋の中は散らかっていきます。
物を捨てられない人は、まだ捨てなくていいです。いやまだ捨てないで下さい!
収納グッズを買うのも後まわしにしてください!
とりあえず、整理収納アドバイザーの私の話を読んでからご判断いただけましたら嬉しいです。
目次
世の中は断捨離(捨てる)がブームになっている!
やましたひでこさんが出版した「断捨離」は、物だらけの日本人には大切な教えを提唱されています。
不要な物を捨ててスッキリとした暮らしをしていきましょう!というメッセージです。
この「捨てる」というのは、日本人にはタブーとされてきた言葉です。
でも、やましたひでこさんは「捨てる」ではなく「断捨離」という言葉を使うことで、一石を投じたのです。
実際、断捨離の本を読んだ人の中には、それで成功した人も多いです。
だけど、結局は物を捨てろ!ってことかと効果のなかった人も少なくありません。
あなたはいかがですか?
私は物が捨てられない男でした!
今でこそ、男性1級整理収納アドバイザーの整理ist 佐藤亮介として活動していますが、過去の私は物が捨てられない人間でした。
要らない物は捨てなきゃいけない!って、頭では分かってても心と体は動かなかったんです。
当時、もしも断捨離の本が発売されて読んだとしても、おそらく当時の私は物を捨てられずに上手くいかなかったでしょう。
だから、私は物を捨てられない人の気持ちはよーく理解できているつもりです。
モッタイナイ
いつか使うかも
まだ使えるから
何かに使えるかもしれない
高かったから
いろいろな思いが「捨てる」を邪魔してしまいます。
人は頭より心がその気にならなければ、身体は動きません。
心の準備ができていないのに、無理やり物を捨ててしまうと必ず後悔してしまいます。
「やっぱり捨てなきゃ良かった」という後悔を1回でもしてしまうと、そこでストップしてしまいます。
だから、私は捨てられない人には、物を捨てることから始めない方がいいとアドバイスをしています。
ストレスを感じるくらいなら捨てない方がマシです。
または、捨てるは後まわしにしてもいいのではないかとも考えています。
片付けの第1歩や入口を「捨てる」以外にしてみてはいかがでしょうか?
別の第1歩については、後ほど詳しくお話ししますね。
収納で解決する人は逆に物をためこんでいる!
最近のもうひとつのブームは「収納」です。
収納技
収納術
収納テクニック
収納マジック
手作り収納DIY
収納商品、グッズ
「収納」とつく言葉が、テレビや雑誌などで見聞きする機会が多いはずです。
「収納」はお金を生みます。
収納雑誌や収納アイテムの市場規模は拡大していて経済効果が大きいです。
特に収納のカリスマがテレビや雑誌で紹介すると、爆発的に売れます。
収納用品を買うことを否定しているのではありませんので誤解しないで下さいね。
収納スペースを増やしたり広くするリスク
または、収納場所やスペースを増やしたり広くすれば片付くと思っている人も多いのです。
特に新築やリフォーム、引越しの際に、できるだけ収納場所を多くしたい、広くしたいと希望する人がほとんどです。
例えば、
- クローゼットはウォークインタイプの方がいい。
- キッチンのそばにパントリーというストックルームがほしい
- 階段下に収納庫は作れないか?
- 床下収納はもうひとつ欲しい
- 備え付けの本棚を作ろう。
- テレビ用のラックは天井まである大きなタイプに。
- 押入れには天袋や枕棚を。
- 食器棚や冷蔵庫は大型タイプを。
- 屋根裏部屋があるといいね。
- 衣装ケースも買わなきゃ!
こうして、家の中のあっちこっちに物の収納スペースを作ってしまうのです。
人間の脳は空いている空間を埋めたくなるという本能を持っているそうです。
満たして満足するわけです。
こうして収納スペースや収納用品に依存しすぎると、物をドンドンため込んでしまいます。
それでもまだ気がつかない人は、家の外に解決を求めます。
そうです、物置を設置するのです。
物置もいっぱいになってくると、今度はさらに外に目を向け始めます。
そうです、レンタル倉庫やトランクルームです。
誰のために・何のために新築や引越しをしたの?
家の中に全然収納スペースは要らないと言っているのではありません。
多くの人は過剰になっていませんか?依存しすぎではないでしょうか?
人が快適に暮らせる住まいではなく、物が快適に居座るための家になっていないでしょうか?
誰のための家なのでしょう?
何のために家を建てたりリフォームしたのでしょう?
本当の答えは、家族のためではないですか?
家族が快適に安全に幸せに暮らすためではないですか?
物が快適に居座るために高いお金を使うよりも、人が快適に暮らせるためにお金を使ってはいかがでしょうか?
特に主婦の方が家事が楽になるための設備などにお金を使った方が良くないでしょうか?
- 食器洗浄機を付ける
- IHクッキングヒーターにする
- 10年掃除要らずの換気扇にする
- 自動お湯張り機能付きのお風呂にする
- ご主人のためにお風呂にテレビを付ける
- 掃除がラクになる便器にする
- 電動雨戸にする
装備が充実すれば家事はグンと楽になるはずです。
または、物を収めるスペースが少なくなると、その分
寝室や子供部屋を広くする
リビングやダイニングも広くできる
玄関も広くできて豪華さがアップ
ご主人や奥さんの趣味や作業スペース、部屋が作れる
あなたはこんな家に住みたかったのではないですか?
そして、収納スペースを増やしたり広くしたり、収納用品を買い足しているのに、どうして家の中は物で散らかってしまうのでしょうか?
ここが最大の問題点なのです。
断捨離を読んで物が少なくなったのに、収納スペースや収納用品もたくさんあるのに、どうして理想のスッキリ生活が実現できないのでしょうか?
それは、もうひとつの重要な習慣が身についていないからなんです。
断捨離や収納よりも「あと片づけ」の習慣を身につけよう!
多くの今の日本人に重要な第1歩や入口は、断捨離でもなく、収納でもないと考えています。
それは、「あと片づけ」の習慣化です!
いくら物を捨てても、収納にこだわったとしても、使い終わった物を元に戻す習慣が身についていない限り、すぐに家の中は散らかってしまいます。
これを「片付けのリバウンド」と呼んでいます。
頑張って体のダイエットをしても、その後の食生活や運動の習慣を変えていかない限り、また体重はリバウンドしてしまうのと似ています。
あたり前に聞こえるかもしれませんが、この当たり前の「あと片づけ」をしない、できない人が増えているのです。
断捨離や収納のことはテレビや雑誌でもよく取り上げらえますが、「あと片づけ」についてはあまり語られていないのが現状です。
「あと片づけ」は、お金を生まないからだと思います。
そして、あと片づけの話を聞いても、多くの人が面倒くさい!って思ってしまうからでしょうね。
だけど、私は物が捨てらえない人こそ、収納で上手くいかなかった人こそ、「あと片づけ」の習慣化から始めてみることをオススメしています。
物を捨てなくていいですから。
収納技や収納アイテムに悩む必要はありませんから。
まずは、自分が使った物、出した物、持って行った物、着て脱いだ服などを元に戻すという「あと片づけ」の習慣を身につけていく練習から始めてみてはいかがでしょうか?
物屋敷だった頃から私は物を捜すことはしていません!
私はかつて物が捨てられない物屋敷の住人だったとお話ししましたのを覚えていますか?
だけど、そんな物だらけの家だったのに物を捜すことは今でもしていません。
不思議に感じますよね?
何か矛盾を感じますよね?
でも本当の話です。
母親の躾のおかげ
それは、幼い時に母親から「自分が使ったり遊んだ物は、自分の手で元に戻しなさい!」と厳しく躾けられたからなんです。
つまり、私は幼い時に既に「あと片づけ」の習慣と云うより、癖を身につけることができていたのです。
お陰で使った物や脱いだ服は、その後必ず元に戻しますので、物は常に同じ場所にあります。
だから、物だらけの家でも、私は物を捜さずにいられます。
時間を無駄遣いしないで!
物を捜すという時間をほとんど知りません。
逆に、物を捜してばかりの人を見ると時間を無駄遣いしてるなって感じます。
私たちの時間は限られています。
少なくとも私たちは物を捜すために生まれてきたわけではないはずです。
物を捜すために毎日を生きているわけでもないはずです。
もう一度、そうした観点から「あと片づけ」について考えてみませんか?
習慣は自分で育てるモノです!
習慣を身につけると言いますが、私は習慣とは自分で育てていくモノだと思っています。
他人ではなく、自分で育てていくしか身につかないのです。
そして、今までの習慣を新たな習慣に変えていくためには、1日や2日で変えられることはできません。
自分で毎日コツコツと育てていくしかないのです。
確かに忍耐が必要です。
やり続けるという意識を持たなくては育ってはくれません。
頑張らずに1つだけから始めよう!
あと片づけの習慣を身につけようと頑張る人がいますが、頑張るのはやめましょう!
1つだけでいいんです。
1つの習慣を育てることから始めていきませんか?
脱いだ服を脱ぎっぱなしにせず、ハンガーに掛けるとか、すぐに洗濯カゴに入れに行くとかから始めていけばいいのです。
毎日の繰り返しが、ある日「そう言えば最近脱ぎっぱなしにしてないなぁ」って新しい自分に気がつくんです。
カギをいつもどこかにポイ置きする人は、帰宅したら必ずココに置くとか、カギ掛けに掛けるといった練習から始めてみればいいのです。
スマホやメガネの置き場所を決めるのもいいでしょう。
バッグも床やイスにちょい置きせずに、自分で決めたバッグの元になる場所を決めて置くようにしてみましょう。
長年、あたり前になってしまっている習慣や癖を180度変えていくわけですから、すぐには難しいと思います。
ボルトもいきなり100mを9.63秒で走れるようになったわけではありません。
大阪なおみさんも毎日の練習の積み重ねで全米オープンで優勝できたのです。
それに比べれば、物を元に戻す「あと片づけ」の練習の方が簡単です。
無理をせず、欲張らず、1つの習慣を育てていくことから始めてみて下さい。
まとめ:「あと片づけ」のメリットとは?
最後になりましたが、あと片づけの3つのメリットをお話しします。
3つ以外にもありますが、私なりに最大のメリットとして考えている3メリットをお話しします。
メリット1:物を捜さない
このメリットについては既にお話してきましたので、ご理解していただけていると思います。
メリット2:物を失くさない
物をあっちこっちにポイ置き、ちょい置きしてしまうので、物たちはかくれんぼ遊びを始めます。
メリット3:物を置き忘れない
家の外でも置き忘れをしてしまい、失ってしまうことがありますよね。
財布やスマホなど大切な物ほど置き忘れの代償は大きくなってしまいます。
この3メリットは、物が増えない習慣を育てることにもなるのです。
捜しても見つからない、なくなる、置き忘れるから、また買うになってしまいますよね。
どこかに外に置き忘れて失った物はほとんどもう一度戻ってくることはありません。
だけど、家の中や職場ですと、物っていじわるなんです。
無くなったからと買ってくると、「ここにいたんだよ!」って出てくるんです ^^;
そうやって物が増えてしまうわけですね。
あとがき|キセキの片付けとは?
私が提唱しているキセキの片付けとは、<奇跡>と<軌跡>です。
片付けは多くのキセキを生み、育みます。
身の回りを片付けることで、必ずあなたに小さな<奇跡>が生まれます。
そして、<軌跡>とは、「小さな点の集まりがもたらす図形」、「自分が歩んできた足跡(contrail)」と云う2つの意味があります。
たとえ小さな片付けでも必ずスッキリキレイな環境と云う図形を作っていきます。
たとえ小さな片付けでも続けてることで、自分の足跡(contrail)を残していけます。
<奇跡>や「軌跡>は、幸せをもたらすキセキです。
小さなキセキは意外に自分にも起こせるものなのです。
小さな奇跡の積み重ねが、自分の軌跡になっていきます。
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