紙類(プリント、チラシなど)が食卓テーブル、キッチンカウンターに溜まる原因と対策方法

<はじめに>
家や職場で書類、プリントなどの紙類は毎日増えてしまう物です。
いざ整理や断捨離しようとしても時間がすごくかかります。
人が所有している物の中で一番時間がかかる理由があります。
その原因をまずは知ることが大切です。
そして、紙類がたまらないようにする工夫やコツもあります。
プロのファイリングマンが解説します。
目次
紙類が増える、溜まる原因とは?
家庭や職場で数だけで考えると、「紙類」が一番多い物です。
今、皆さんの周りを見てみてください。紙類に囲まれていませんか?
ということは、紙類を少しずつでも減らしていけば、家も職場もかなりスッキリキレイにしていけるということになりますよね。

だけど、例えば食卓の上に置きっぱなしになっている紙類を確認してみてください。
その中で、本当に取っておかなきゃいけない紙類ってどれだけあるでしょうか?

紙類は整理の手強い相手でもありますが、いったんコツが分かったら思ったほど難しくはないんです。
何より、紙類は衣類や食器みたいに捨てるにしてもかさ張ったり、分別しなくてもいいので気がラクなんです。
ペーパーレスの意識が低い日本人
これは国民1人当たりの紙・板紙の消費量世界ランキングです。
日本人は、1年間に220.1kgの紙を消費しています。1日当り約604gになります。A4用紙に換算すると約121枚分にもなります。
世界第6位ですが、国別の総消費量では中国、アメリカに次ぐ第3位になります。
日本でも随分昔から「ペーパーレス運動」は言われていますが、全然改善されていません。
これだけデジタル化も進んでいるのにです。
デジタルとアナログの二重保管
パソコンやスマートフォンなどの普及で手書きで文書や書類を作る人はほとんどいませんよね。
例えば、エクセルやワードで文書を作成して、パソコンの中に保存します。と同時に、紙に印刷してファイルに綴じています。
つまり、デジタルとアナログの二重保存をしているのです。中には、データが消えたらいけないからってバックアップを取っている人もいますよね。
少なくとも、デジタル保存しているのなら紙で保存する必要はあるのかどうかも考えるべきです。
日本の国会を見ても、答弁の時には議員は分厚い紙を持っていますよね。一方、お隣の韓国の国会では一人ずつ席にタブレットが置いてあって紙はほとんど使っていません。
ペーパーレス運動を推奨している人たちがまずは率先して変えていくべきではないでしょうか?
過剰包装
とにかく日本は丁寧すぎる包装です。
お土産でお菓子をもらった時、まずは紙袋に箱が入っています。包装紙を破ると箱、その箱を開けると小箱、小箱を開けると個包装。
どれだけ開けていかないとお菓子が食べられないのかって思いますよね。
忘れてはいけないのが、そうした包装の経費も商品の価格に乗せられているってことです。私たちは無駄な包装代を負担させられているわけです。
コピーのしすぎ
どこの会社にもコピー魔がいます。とりあえずコピーしておこう!って、何でもかんでもコピーしておかなきゃ気が済まない人です。
かと言って、コピーした物を活用しているのか?と云うとそうでもなかったりします。
僅かな経費も積み重ねれば相当な経費になってしまいます。紙代だけではなく、インク代、コピー機のメンテナンス料など馬鹿にならない額です。
ティッシュの使い過ぎ
以前、アメリカの友人が日本に遊びに来た時の話です。



彼はポケットティッシュをタダでもらえて喜んでいました ^^
家庭でもティッシュの消費量は日本は世界でもトップクラスです。
食卓を拭くのに布巾を使う人は少なくなってて、ティッシュやウェットティッシュを使います。
要らないとは言いませんが、使い過ぎのような気もしますよね。
どの家庭や職場でも毎日、必ず紙類は増えています!
紙類はどの家でも会社でも必ず毎日増えている物です。
新聞、折込チラシ、学校や地域の配布プリント、請求書、明細書、カタログ、FAX、資料、文書、挙げればキリがないほどです。
私もセミナーの時にはレジュメと云う資料を配布したりします。
今日は全然紙が増えなかったという日はないのではないでしょうか?
紙類を増やしている犯人は自分とは限らない!
例えば、新聞の折込チラシは自分が頼んだわけではないのに毎日増やされていますよね。
ポストに勝手に入れられるチラシ、フリーペーパー、勝手に送られてくるDMなどもそうです。
子どもが学校から持って帰るプリント、地域で配布されるお知らせもそうでしょう。
紙類は、毎日必ず増えるモノです。そして、必ずしも自分が増やしているとは限らないモノでもあるわけです。
だからこそ、毎日対処しておかなくては気がついた時には紙の山になってしまうのです。
紙類を溜めない、増やさない方法
まずは、溜まっている紙類を捨てることが大切ですが、それと同時に今日からすぐに始めなければいけないことがあります。
それは、<溜めない・増やさない>です。


確かに誰でも分かってるとは思いますが、<溜めない・増やさない>の意識を強く持っているでしょうか?
外出先から安易に紙類を持って帰ってきていませんか?
例えば、
- 街で手渡しされるチラシ、号外新聞をもらって帰る
- 銀行や郵便局の窓口で渡されるチラシを持って帰る
- スーパーなどのお店に置いているご自由にどうぞチラシ
- 駅に置いてあるフリーペーパー
- 買物のレシート
もらうのは構いませんし、見たり読むのもダメではありません。
ただ、不用意にそのまま家に持って帰ってきていないでしょうか?
<溜めない・増やさない>意識を強く持っていなければ、今の日本ではすぐに紙類が家じゅうに持ち込まれてしまうのです。
まずは安易にもらわないようにしましょう!
まずは、紙類を<溜めない・増やさない>ためには、安易にもらわないことが大切ですね。
タダだからいいか!とか、折角くれたんだからとか、断るのも申し訳なくて・・・・・・
気持ちは分からなくもありませんが、その安易な気持ちが後々自分を苦しめることになってしまうのです。
自分のために、自分が辛い思いをしなくてもいいように、どうするべきかを考えてみるようになさってくださいね。
因みに、私は銀行や郵便局の窓口でティッシュを渡されても、バッグの中に入っていたり、家にもストックがあるのであれば丁重にお断りしています。

免許証の更新時にも、交通安全協会金を支払うとクリアファイルとか免許証入れとかをくれますが、私は使わないのが分かっているのでもらって帰りません。
折角だからとか、タダだからという安易な気持ちは持たないように気を付けています。
家の中に持ち込まない・テーブルの上に置かない
それでも、外から紙類を持ちかえることはあると思いますし、ポストにチラシやDMが入れられていることもありますよね。
そうした紙類を家の中に持ち込んだら最後なんです ^^
アメリカのトランプ大統領は「全ての選択肢はテーブルの上にある」という言葉を残していますが、私は「家の中が紙だらけになる元は食卓テーブルの上にある」と言っています (笑)
家の中に紙類を持ち込むと、大抵の人は食卓の上やキッチンカウンターの上にポンと置きます。
このポンと置く「ポイ置き」が乱れの始まりになってしまうのです。
最初は1枚の紙ですが、その紙が「もっと置いてもいいよ」ってメッセージを出してしまいます。
すると、ドンドンと上に上にと置かれていきます。
紙だけならまだしも、新聞、雑誌、小物などが次々に溜まっていきます。
つまり、最初の1枚の紙を置きっぱなしにするのをやめなければいけないのです。
そのためには、まずは紙類を家の中に持ち込まないことが大事です。
玄関にゴミ箱を置くのがオススメです!
私は玄関にゴミ箱を置いています。
外から持って帰ってきた紙類や、ポストに入れられているチラシなどは、安易に家の中に持ち込まずに玄関のゴミ箱に中に入れるようにしています。
でも、これはまだ捨てているわけではありません。
パソコンでもデータを削除しても「ゴミ箱」の中に入っているだけですよね。そのゴミ箱の中を「空にする」にしなければ完全に消去した事にはなりません。
それと同じなんです。
玄関のゴミ箱は一時的に入れているだけで、ゴミの日までは保留状態ですので、万が一必要な時には復活できるのです。
以前、大阪に住んでいた時のマンションの1階にあったポストには大きなゴミ箱が置いてありました。
マンションは特にチラシを沢山入れられてしまいます。それを自分の部屋に持って帰ると、すぐに家じゅうが紙だらけになってしまいます。
あのマンションに設置してくれていたゴミ箱は本当に嬉しいサービスだったのを覚えています。
皆さんもぜひお試しください。
家族にも外から持って帰った不要な紙類は玄関のゴミ箱に入れてねって言えば協力してくれるはずです。
そうやって家族1人1人が意識と行動を変えていけば、必ず家の中の紙類は減らせていけます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あとがき
私が提唱しているキセキの片付けとは、<奇跡>と<軌跡>です。
片付けは多くのキセキを生み、育みます。
身の回りを片付けることで、必ずあなたに小さな<奇跡>が生まれます。
そして、<軌跡>とは、「小さな点の集まりがもたらす図形」、「自分が歩んできた足跡」と云う2つの意味があります。
たとえ小さな片付けでも必ずスッキリキレイな環境と云う図形を作っていきます。
たとえ小さな片付けでも続けてることで自分の足跡を残していけます。
<奇跡>や「軌跡>は、幸せをもたらすキセキです。
小さなキセキは意外に自分にも起こせるものなのです。
小さな奇跡の積み重ねが、自分の軌跡になっていきます。